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【競馬 脚質】脚質毎の特徴と脚質を決定付ける要因とは?真の脚質を見極める!

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イッコバ馬券師兼ホースマン
現役牧場スタッフ | 立川優馬サロン所属 | 一生競馬を楽しみ続けたい人 | 当ブログ『イッコバの馬券道』は、2020年10月から運営 | ダート競馬の独自基準タイム『イッコバタイム』掲載中➡️各競馬場各クラス各馬場状態別の含水率付きの基準タイム | 随時更新中 |

脚質の重要性を理解しよう

競馬のレースというのは、

一直線のスタートラインから円形のトラックコースを使って、一直線のゴールラインに1番早く到達した馬が勝ち

という構造上、必然的に円形の内側を走り続けた方が距離ロスが少ないですし、円形のトラックコースの外側を走り続けた馬は、内側を走り続けた馬より距離を長く走ることになります。

このような競馬というレースの構造を知った上で、改めて考えてみると、脚質の重要性は大きいものになります。

脚質もかなり大事な予想ファクターになりますが、このトラックコースを使用した競馬レースにおいては、枠順の重要性も競馬予想においてはかなり大きなウェイトを占めるものと考えます。

この記事では、脚質について考えてみます。

脚質とは?

単純明快、レースにおいての各馬の戦法

自ずとレース中は各馬の隊列というのは縦長になります。

先頭集団にいるもの、真ん中くらいにいるもの、後方集団にいるもの。というように大まかに目で見て、なんとなくイメージはできると思います。

脚質を決定づける要因

なぜ脚質というのは、数種類に分類されるのでしょうか。

素人A

何で馬によって、脚質が違うんだ?前に行きたい時は前に行って、行きたくないときは行かなければいいのに。もっと自由に逃げたり追い込んだりすればいいのになあ。おれならそうやって乗るのになあ。

とか、

素人B

なんで先行有利なのに逃げないんだ!何やってんだ!

とか、

素人C

なんで逃げるんだ!もっと後ろから行けばいいのに!

というようなセリフを一度は聞いたことはあると思います。皆さんも一度は思ったことがあるはずです。しかし競馬を知れば知るほど、馬のことを知ればするほど、こういうセリフを言えなくなることに気がつくはずです。

こういう発言が許される少数派の人が存在することも確かですが…。

それは、馬のことがよくわかっていて、馬乗りがめっちゃ上手い人にしか許されないことなのです。

決して、安易にそんなセリフをいうのはやめましょう。確かに前に行けたのにわざと行かなくて結果的に負けるケースというのはあります。絶好のスタートを決めたし、その後の二の脚もついていたのになんで抑えるの?というケースもあります。

しかし、そこには陣営の意図があるのかも知れないということを忘れては行けません。

馬たちは、今走っているレースが全てではないのです。常に先を見据えて今のレースに臨んでいたり、日々の調教を重ねているのです。

個々の馬の本質的な身体能力や性格や気性

やはり脚質を決定づける要素としては、個々の馬の身体能力や性格や気性によるところが大きいと思います。

身体能力が脚質に及ぼす影響

スタートダッシュ力

特徴…スタート後いち早くトップスピードに達する能力。前半のポジション争いに大きく影響する。ダッシュ力のある馬は短距離馬に多い。

中長距離戦の場合、速すぎると騎手の制御が効かなくなり、折り合いをつけることが困難になるため息が入らなくなり終いに脚が無くなる。中長距離馬でもダッシュ力があり、前半出していってもすぐに折り合える馬は理想。

スタートして、相対的に他の馬より速い脚を使えるか。

ダッシュ力は、どの程度維持することができるか。

ダッシュ力を発揮している時、折り合いを欠いていないか。

これらの要素は各馬によって違うので脚質形成に大きく影響する要素です。

ラストスパート力

特徴…基本はラスト3ハロンどれだけ速い脚を使えるかということ。ラスト4ハロン持続して脚を使えるロングスパートタイプもいる。

その中でも、瞬発力特化タイプと、持続力特化タイプにさらに分類することができます。

馬の性格や気性が脚質に及ぼす影響

折り合い力

特徴…騎手と喧嘩せずに、余計な力を使わずにリラックスして走ることができる能力。折り合い力が高ければ最後の最後まで自身の力を発揮することができる。操縦性のあるなしに関わる非常に大事な要素。

基本的に折り合い力は重要な要素だが、騎手の技術力の差により、折り合い力は上振れしたり、下振れする場合があります。

よって、『折り合い力=その馬本来の折り合い力+騎手の技術量』と言えます。

気性の難しさ(折り合い難)が影響して、本来の適正とは違う距離で走らざるを得ないという馬もいる。

血統的にも、馬体的にも明らかに中長距離向きなのに、気性の難しさや、折り合い力の低さから、本来の適正距離より短い距離を使わざるを得ない馬も中には存在します。

そうなると、本来の適正外と思われる距離での出走になりますから、もちろん好走できる可能性は必然的に低下するだろうと推測できます。

競馬初心者の方は、折り合いを欠くことのパワーロスは、最後の直線に影響するという認識が非常に大事になってきます。

競馬初心者

多少の折り合い難は目を瞑って、この馬が本命でいいだろう。少し口を割るくらいだし問題ないかな。

という、楽観的な考えが、レース終了後に、後悔の念に変わってしまうことに早めに気がつくことが大事です。

折り合いを欠いている馬は、私たち競馬ファンが思っている以上に馬には負担がかかっているのです。

まずはそのことを認識しましょう。

脚質の種類

各脚質のメリットとデメリットを記載しますが、馬場状態などを考慮せずに完全内外フラットという前提です。

実際の競馬では、芝コースだと、使い込まれるうちに内の馬場状態が悪化して内側を通ることがデメリットとなる状況もよくあることです。

完全内外フラットの状況前提の話ということをご了承ください。

逃げ

スタートから、ダッシュを効かせてそのまま先頭を走り続けるのが逃げです。

1番の利点は最短距離を走り続けることができることです。

競馬レースの構造上、コーナーをぐるぐる回るわけですから、自ずと先頭で最短距離を走り続けることのできる逃げという脚質は有利だと言えるでしょう。

例えば、ワンターンのコースで、1メートル外を回ると、3.14mも内側にいる馬より多く走ることになります。

一周競馬なら、6.28mも多く走ることになります。

もし、外枠でも引いてしまっって1番ロスの少ない内ラチ沿いを取ることができずに、内から3頭目を終始回るとしたら、1馬身1メートルと計算すると、ワンターンコースでも、6.28mも余計に多く走る計算になります。

あの有名な場立ち予想屋の『吉富隆安』さんは【実走着差理論】を提唱しています。

各馬の距離ロスを計算して、補正して1番最初にゴールできる馬を導き出す理論です。

気になる方は、一読をおすすめします。

逃げ馬というのは、買い続けることで回収率が100%を超えることもよく知られています

初心者

えっ!そうなのか!簡単じゃないか!じゃあ今度から逃げ馬を買えばいいだけじゃないか!

しかしここで問題が!

どの馬が逃げるのかということが、レースが始まって見ないと実際にはわかりません。

レースは生物ですので、こればっかりは始まってみないとわからないのです。

ただ、逃げ馬を予想することはできます。

それにはさまざまなファクターが複雑に絡み合う要素となりますが、逃げ馬を見つける精度といのはかなり高めることができます。

以前『逃げ馬の見つけ方』という内容の記事を書いています。内容をアップデートする余地はありすぎますが、読んでみてください。

『逃げ馬の見つけ方』の記事は書き直ししなければならない内容なのでご参考までに。

また、トップレベルの競走では、上がりタイムの順位は、出走馬中上位には入らないことが多いです。

もし逃げ馬、なおかつ上がりタイム上位の馬を見つけることができたら追いかけることをお勧めします。

また、先頭に立ち、ハイラップで逃げることにより、後続各馬は先頭の馬を追いかけることとなり、少し脚を使うことになります。本来脚を溜めるべきところで少し脚を使ってしまうことによって、差し馬の余力を削ることができるのが、ハイラップ逃げです。

このイメージは展開予想をするときに常に頭に入れておきたいです。

さらに、先頭に立っているので、馬群に包まれるなどの不利を全く受けないのが逃げ馬の大きな利点の一つでもあります。

先頭に立つことで各馬の目標にされるということが1番のデメリットと言えるでしょう。

逃げ馬の中には、何がなんでも先頭に立たないと力を発揮できないタイプも多く、激しい主導権争いによって、ハイペースを誘発して逃げ先行総崩れレースというパターンは常に考慮しなければなりません。

先行しても差しても、最後に上位の脚を使った経験のある逃げ馬は例え先頭に立ち切ることができなくても力を発揮することができます。

代表的な逃げ馬

・サイレンススズカ

・セイウンスカイ

・ミホノブルボン

・ツインターボ

・サニーブライアン

先行

先頭に立たないで、比較的前目の位置取り、好位からバテもせずキレもせずに、持久力のある走りを繰り出す戦法。

何がなんでも先頭に立たなければならない逃げ馬と比較すると、リスクの少ない安定感のある戦法と言えます。

本当は逃げたかったのに逃げられなかった先行馬と、本質的な先行馬の違い』は理解しなけらばなりません。

本当は逃げたかったのに逃げられなかった先行馬は、脆いです。非常に脆い。こういう馬は上がりで全く速い脚を使える馬がほとんどいないので、気をつけたいです。

代表的な先行馬

・ソダシ

・タイキシャトル

・シンボリルドルフ

・ダイワメジャー

その他多数

差し

馬群の中段から後方寄りの位置取りから後半のラストスパートを得意とする戦法。

基本的に差し馬というのは脚が速いです。

瞬発力にも優れています。

その瞬発力を生かすには、道中スローペースの脚比べという展開が1番力を発揮しやすいことになります。

あまりにも道中のペースが速すぎると、追走に脚を使ってしまうことになり、最後の瞬発力が問われる場面で少し脚が鈍ってしまう可能性がありますので注意が必要です。

前崩れのハイペースでは、相対的に前の馬たちが遅くなるので、鮮やかな差しが決まることもよくあります。

差し馬がよりパフォーマンスを上げるパターンとして、覚えておくことは、スローの究極の瞬発力比べのパターンとハイペースの後方一気差しというパターンです。

代表的な差し馬

・ディープインパクト

・オルフェーヴル

追い込み

馬群の後方から最後方に位置を取り、一気の瞬発力を発揮して前の馬をごぼう抜きする戦法です。

展開に左右されることが多く、馬券を買っていると非常にヒヤヒヤさせられる戦法になります。

追い込み馬での馬券大勝負はあまりお勧めできません。

大体どのレースでも後方待機から鋭い末脚を繰り出すのが追い込み馬の特徴になりますが、一つ注意点があります。本当の追い込み馬なのか、ただ単にレースについていけないだけの馬なのかを見極める必要はあります。

それを簡単に見極める方法としては、上がり順位を見れば大体見分けはつくはずです。

後方からの競馬になるのですから、前半脚を使っていない分、必然的に上がり3ハロンの時計は上位になっていないとなりません。後方待機からの上がり順位3位以内を頻発しているような馬は追い込み馬と断定しても大丈夫だと思います。

代表的な追い込み馬

・ミスターシービー

・デュランダル

逃げ先行馬の上がり順位の評価

逃げ先行馬が、上がり上位の末脚を頻発しているなら、それは大きく評価して良いと思います。

通常前に行っている馬より、後ろからの馬の方が上がり順位が速くなるのが一般的ですから、評価に値します。

できれば、好位追走から上がり上位3位以内に入っていれば理想です。尚且つ、差し有利レースと判定できるようなレースで唯一先行して結果を出しているような、いわゆる展開不利馬。こういう馬を見つけることができるようになるためにも、脚質についての知識は必要不可欠になるでしょう。

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