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【最新版】『中京ダート1200m基準タイム(イッコバタイム)』含水率・馬場状態別・クラス別・勝ち時計・前半3F・上がり1位着順・勝ち馬上がり・最速上がり分析 

馬場状態は開催毎、年単位で大きく異なり、平均タイムも変わってきます。

最新版の基準タイムからレースの優劣を判断することが出来ます。

是非活用してください。

集計期間は、2022年9/10〜2025年8/31です。

目次

全クラス基準タイム一覧表

中京ダート1200m|KTB式プロ表A(標準版)

クラス 馬場 レース数 含水率 勝ちタイム 前半3F 勝ち馬上がり 最速上がり 上がり1位
未勝利 全体455.6%1:12.635.237.136.83.2
353.6%1:12.935.337.337.03.5
稍重
稍重〜重不良1012.6%1:11.735.036.636.22.1
重不良
世代限定1勝 全体34.9%1:11.934.636.235.91.3
22.6%1:12.034.236.236.21.0
稍重19.6%1:11.835.636.235.52.0
稍重〜重不良
重不良
1勝クラス 全体466.1%1:11.734.836.536.13.5
343.8%1:12.034.936.736.63.7
稍重311.7%1:11.434.236.435.94.7
稍重〜重不良1012.9%1:10.834.435.835.53.0
重不良713.4%1:10.534.535.635.42.3
2勝クラス 全体195.2%1:11.434.636.135.73.6
174.2%1:11.534.636.135.73.8
稍重19.6%1:11.835.636.135.52.0
稍重〜重不良214.3%1:10.534.635.835.42.0
重不良119.0%1:09.133.635.535.32.0
3勝クラス 全体54.8%1:10.934.335.735.14.0
43.1%1:11.134.535.735.14.8
稍重111.6%1:10.233.535.535.51.0
稍重〜重不良
重不良

中京ダート1200m|超プロ解析(超深掘り)タイム分析記事

この記事は、「馬場分類(全体/良/稍重/稍重〜重不良/重不良)」別の平均値を使い、時計面だけを徹底的に分解して読み解く“実戦向け”の分析です。
※「上がり1位」は上がり最速馬の平均着順(小さいほど強い)として扱います。


1) まず結論:このコースの“勝ち時計の壁”はどこか?

勝ちタイムの「基準」を最初に置きます。中京ダ1200は、クラスが上がっても“極端に”時計が詰まりにくい日がある一方で、馬場が湿ると一気に別競技になります。
今回のデータでも、勝ち時計の主戦場は1:12台〜1:10台に分布しています。

  • 未勝利(全体):1:12.6
  • 1勝(全体):1:11.7
  • 2勝(全体):1:11.4
  • 3勝(全体):1:10.9

クラスが1段上がるごとに、全体平均の勝ち時計は概ね0.3〜0.9秒ずつ詰まっています。
ここから言えるのは、昇級のときに「数字で足りているか?」を判断するなら、“0.5秒”をひとつの壁として見るのが実戦的ということです。


2) 昇級ギャップ(超重要):勝ち時計が詰まるだけではない

昇級時に見落とされがちなのが、勝ち時計が速くなる理由です。
上のクラスほど、単に速いだけでなく、前半が整ったまま全体が速い=“レベルで速い”ことが多い。

◆ 1勝 → 2勝:勝ち時計は0.3秒前後

  • 1勝(全体)1:11.7 → 2勝(全体)1:11.4

この差は小さく見えますが、ここで重要なのは後半の質です。
2勝は上がりが36.1/最速35.7(全体)で、“勝ちが上がり依存になりすぎない”ゾーンに入りやすい。

◆ 2勝 → 3勝:勝ち時計が一気に“1:10台の常連”へ

  • 2勝(全体)1:11.4 → 3勝(全体)1:10.9

ここが昇級の最大の壁になりやすいです。
「1:11.4で勝てた」では足りないことが普通に起きる。
“1:10台に入れた経験”があるかが、昇級での安全度を大きく左右します。


3) 馬場で別競技:湿りの破壊力(ここが超深掘り)

中京ダ1200は、湿りが入るほど勝ち時計が前に倒れていきます。
今回のデータでも、その傾向がはっきり出ています。

◆ 1勝:良→重不良で「1.9秒」短縮

  • 良:1:12.0(含水率3.8%)
  • 重不良:1:10.5(含水率13.4%)

1.5秒以上動くのは、指数・基準タイム運用では無視できないレベルです。
つまり、同じクラスでも「良の1:12.0」と「重不良の1:10.5」を同列で比較すると、評価が壊れます。

◆ 2勝:重不良で「1:09.1」まで出る(ただし注意)

  • 重不良:1:09.1(含水率19.0% / レース数1)

数字だけ見ると超高速ですが、レース数1のため、ここは“代表値”ではなく参考値として扱うべきです。


4) 前半3Fから読む:中京ダ1200は“前半の強度”がクラス差の正体

前半3Fは、クラス差というより「勝ちやすい展開の幅」を示します。

◆ 未勝利:前半が重い(35.2〜35.3)=押し切りが成立しやすい

  • 未勝利(全体)前半3F:35.2
  • 未勝利(良)前半3F:35.3

この帯域は「テンが極端に速い」ゾーンではないため、前に行ける馬の勝ち筋が残りやすい。

◆ 3勝:前半3Fが34.3(全体)まで上がる=前半の地力が要求される

  • 3勝(全体)前半3F:34.3

同じ距離でも、ここまで来ると前半から置かれない性能が重要になります。
つまり昇級で必要なのは、単純な末脚よりも、“前半を踏んで残る”能力になりやすい。


5) 上がり・最速上がり:このコースは「上がり最速=勝ち」になりにくい

上がり関連は「勝ち馬上がり」と「最速上がり」をセットで見ます。差が小さいほど、勝ちが“末脚だけ”では決まっていないサインです。

◆ 1勝(全体):勝ち馬36.5 / 最速36.1(差0.4)

差0.4は「最速が勝ち馬と近い」=差しの一撃だけで勝ち切るのが難しい傾向を示します。
前半の位置取りの重要度が上がります。

◆ 2勝(全体):勝ち馬36.1 / 最速35.7(差0.4)

ここも同様に差が小さい。
上のクラスほど、上がり最速でも取りこぼすシーンが増える“典型”になりやすいです。

◆ 3勝(全体):勝ち馬35.7 / 最速35.1(差0.6)

差がやや拡大。これは「勝ち切るための末脚の質」も要求され始めるサインですが、
それでも結論は同じで、前半性能×上がりの両立が必要になります。


6) 「上がり1位(平均着順)」が示す、超実戦のヒント

上がり最速馬がどのくらい勝ちに近いかを、平均着順で見ます。
この数値が大きいほど、上がり最速が届かない=前が強い(または前半が重要)傾向です。

◆ 1勝:上がり1位が「3.5〜2.3」まで振れる

  • 1勝(全体)3.5
  • 1勝(重不良)2.3

“重いほど前が止まりやすい”ではなく、今回の数字では湿った方が上がり最速馬の着順が改善しています。
これは、湿りで隊列が締まりやすくなり、差しの届く幅が増えるパターンが示唆されます。

◆ 3勝:全体4.0(ただし母数5)=上がり最速でも勝ち切れない日がある

母数が小さいので断定は禁物ですが、「上がり最速=勝ち」ではないことは強く示しています。
3勝以上は、上がり最速は“能力証明”にはなるが、勝ち切り条件は別(前半の位置、仕掛け、流れ)になりやすいです。


7) 超プロ運用:このデータから“昇級馬”を評価する具体ルール

最後に、実戦で迷わないための“型”を置きます。

ルールA:勝ち時計は「良の基準」で見る(湿りで誤判定しない)

  • 良で時計が足りている馬は、昇級でも崩れにくい
  • 湿った馬場だけで稼いだ時計は、良で再現できるか要確認

ルールB:3勝へ上がるなら「1:10台経験」を重視

  • 2勝勝ちが1:11台でも、次で止まる典型が出やすい
  • 1:10台に入れた実績があると“上限”評価がしやすい

ルールC:上がり最速は「勝ち切り性能」ではなく「能力の芯」

  • 上がり最速=強いは正しい
  • ただし勝つには前半位置が噛む必要がある(このコースの構造)

まとめ(超プロ版)

  • 中京ダ1200は、昇級で0.5秒の壁が現実に効く
  • 湿りは勝ち時計を1秒以上動かすので、良基準で見ないと評価が壊れる
  • 上のクラスほど、前半の強度×末脚の両立が必要
  • 上がり最速は“能力”だが、勝ちは前半性能が握りやすい
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イッコバ馬券師兼ホースマン
『指数×レース質』は最強の組み合わせだと気付いた |現役牧場スタッフ | 立川優馬サロン所属 | 一生競馬を楽しみ続けたい人 | 当ブログは、2020年10月から運営 | はじめは『イッコバの馬券道』 という名前だった |